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『人』は、古くから"土"に特別な思いを抱いていました。

今から3万年前のヨーロッパの旧石器時代の遺物に「地母神像」があります。母なる大地を崇める大地母神信仰だとされています。いわゆる山の神でもありました。このような考え方は、古代文明の発生したギリシャやエジプトでも同様でした。

日本にも、山の神信仰は存在しています。日本の山の神も一般的に女神であるとされており、山の民の間では山全体を守る神として恐れられた存在でした。しかし、農民の間では、山の神は田植えの時に山から降りてきて田の神となり、秋には再び山に戻るという信仰があります。

中国を見てみると、女(じょか)伝説があります。女(じょか)は人の顔を持ち体は蛇の女神で、人類を創造したとされています。黄土の泥をこねて、自分の形に似せた小さな生き物を作り出し、それを『人』と名づけたそうです。

このように世界各地に、アニミズムやシャーマニズムの影響が色濃く残り、"土"の物語を伝えています。これは古来より、『人』が"土"に対して、畏敬の念を強く抱いてきた表れといえるのではないでしょうか。

このような"土"は、層序学的に見れば、大きく3つの層位に分けられています。上から順にA層位、B層位、C層位と呼ばれています。表土とも呼ばれるA層位は、炭素含有率が高く、構造も発達し、通気性、透水性も良好で、土壌動物・微生物の活動が活発な層位です。このA層位こそが、生命活動が行われる場、つまり人が土を耕して食糧を得ることができる土壌で、その下のB層位は、下層土と呼ばれ、ここが地表に丸出しになっている土地は、耕作不可能な土地、いわゆる不毛の地というわけです。

このA層位は、30㎝から1mほどの厚さとされ、これを地球の皮膚と譬えるならば、人の皮膚よりも薄いということになります。さらにこのA層位は、土壌生成と侵食速度のバランスにもよりますが、1000年に数センチほどしか増えないのに対して、農耕により、数十年で2~3㎝もの土壌が失われると言われています。ヒマラヤ、アフリカなどの山岳地帯、インド、中国等の半乾燥地帯では、過放牧、過度の森林伐採、大規模開発等が原因となって、降雨や強風等によるA層位の侵食が、深刻化していることが一般に広く知られています。

ワシントン大学地球宇宙科学科地形学研究グループ教授のデイビッド・モントゴメリーは、その著書「土の文明史」の中で、次のように述べています。

『土地が支えられる以上の数の人間を養わなければならなくなったとき、社会的政治的紛争や戦争が、あるいは気候変動や病原菌、自然災害が致命的なダメージを与えることになり、社会が衰退し、やがて滅ぶに至った。メソポタミアでも古代ギリシャでも、ローマ帝国、中国の諸王朝、マヤ王国でも、いわば生態学的自殺が繰り返されてきた。あるいはフランス革命やヨーロッパ諸国の新大陸の征服・植民地化、アメリカの西部開拓なども、それに先立つ土壌の喪失が下地としてあった。』

さらにモントゴメリーは、"文明の寿命"を、『農業生産が利用可能な耕作適地のすべてで行われてから、表土が侵食され尽くすまでにかかる時間を限界とする。』、そしてまた、『土は、私たちのもっとも正当に評価されていない、もっとも軽んじられた、それでいて欠くことのできない天然資源なのだ。』と述べています。

狩猟の時代。そして、農耕という富の発生。その富を集め、雅を競った時代。刀というむき出しの本能が火花を散らした時代。ある階層だけが生きられるように仕組まれた時代。こうして改めて、私たちの国の歴史を振り返れば、鮮明に浮かび上がってくるひとつの真実があるように感じます。"農は国の大本なり"と言われ、私たちは、先人が創造した大地の上で、今を生きています。同じ日本という土の上で暮らしています。同じ陽が照り、同じ雨が降り、同じ作物を耕作しています。時代が移り変わっても、人が土を耕して食糧を得るという営みそのものは、太古も、今も、未来永劫、変わりようのないものだと確信しています。

最後に、農学者で、東京農業大学初代学長の横井時敬(よこい ときよし)の言葉を引用し、この文章を締めくくりたいと思います。

 土に立つ者は倒れず

 土に活きる者は飢えず

 土を護る者は滅びず


一般社団法人愛善みずほ会
会長 原  俊 正

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